2022.10.25 コラム イタリアのアマチュアサッカーの楽しさ

皆さん、こんにちは！15年前からサッカーをやっていて、一回も飽きたことがないイタリア人スタッフのGiacomoです。

イタリアのサッカーに皆さん興味はありますでしょうか？
あの有名なSerie Aのおかげで世界中に知られていますし、「イタリアと言えばサッカー」というぐらい人気で、イタリア現地では見るのはもちろん、やっている人も非常に多いスポーツです。

今回はそんなサッカーについてお話ししたいのですが、それはプロの世界でもなく、セミプロの世界でもありません。
長年に渡って自分が経験してきた、イタリアの“アマチュアサッカーの世界”を、皆さんにご紹介できればと思っています。

ご存知の人もいると思いますが、イタリアの学校には日本と違って、部活動がないということもあって、子供たちがサッカーと初めて出会う場所は、地元のサッカーチームなんです。親に無理矢理に練習に体験で参加させられたけれど友達ができて楽しくなり、やめられなくなる子供が多いです。

ほとんどのチームでは、年齢とスキルをもとにチームが分けられていて、大きくなればなるほど次のレベルに進むことができます。12歳から参加できるようになるリーグもちゃんとあって、子供たちはそれを楽しみにしています。

大人になったら（大体18歳以上）ずっと同じチームで汗を流して来たメンバーの中から、メインチームに入る選手が選ばれて、そこから本当のアマチュアサッカーが始まります。それは色々なチームがあって、色んな選手もいるので毎試合がすごく面白いです。

私も実はプロになることを夢見て、5歳のころからずっとサッカーをしていました。その夢を諦めても、辞めることなくやり続けた結果、メインチームに入ることもできたし、なんならキャプテンにもなりました。
プロになるまでにはいかなかった自分でも、サッカーについての体験やエピソードは本が一冊書けるぐらいあります。

大雨で走っている先が見えない試合も、暑すぎて熱中症になりそうな試合も、色々な経験ができました。寒い時のハーフタイムに暖かいお茶を飲みながらコーチの指示を聞いたり、暑い時は冷たい水を飲みすぎて試合中にお腹が痛くなったり、とにかく楽しい事ばかりでした。

そればかりか、時にはSerie A引退後に地元のチームに戻ってきた元プロ選手に遭遇したこともありますし、なんなら子供のころ一緒にボールを蹴っていた人がSerie Aデビューしたということもありました。

大学に入ったことがきっかけで、サッカーからは離れることになってしまいましたが、このスポーツが教えてくれたことは一生忘れられません。
今でも時間がある時はサッカーやフットサルの試合に参戦したりしますし、24歳になっても未だに子供の頃と同じように楽しんでいます。

サッカーというのは、誰にでも楽しめる素晴らしいスポーツです。それを、サッカーに対して最も熱い気持ちを持っているイタリアでプレイできたら、もっともっとサッカーのことを好きになるに違いありません！

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