
2025.02.19 コラム カステラーニのアンティークジュエリーの世界
Ciao a tutti!
先日、とあるテレビ番組を見ていたところ、アンティークのディーラーでいらっしゃる石井陽青さんが、イタリアで買い付けを行う様子が放送されていました!
パルマの巨大な商業ホールで行われたアンティーク市で希少価値の高い商品を探し出す様子は、とても興味深かったです…(覗いてみたい…!)
番組の中で石井さんが探していらっしゃったのが、19世紀イタリアを代表するジュエラー、カステラーニ(Castellani)のサインドピース。サインドピースとはジュエリーや芸術作品の作者やブランドのサイン(刻印)が入った真正性のある特別な一点のことです。
カステラーニ家は、ローマを拠点とするジュエラーの一家で、創業者フォルトゥナート・ピオ・カステラーニ(Fortunato Pio Castellani, 1794-1865)が、エトルリアや古代ローマのジュエリーを再現することからその名を馳せました。その息子たちも一流のジュエラーとして活躍し、一家の作品は世界中に知られるようになりました。
19世紀のイタリアでは古代遺跡の発掘が進み、多くの歴史的な装飾品が発見された時期。カステラーニは、それらの技法の中でも特にエトルリア風の装飾技法を研究し、再現することで新たなスタイルを確立しました。特に金の粒を敷き詰めるように装飾された「粒金細工」や、「フィリグリー(金属線を編み込んだり巻いたりして繊細な模様を作る技法)」を用いた、繊細で華やかなデザインが特徴的です。
カステラーニのジュエリーは、19世紀のヨーロッパ貴族や王侯貴族に愛され、そのため現在でもメトロポリタン美術館や大英博物館などの世界的な美術館にも所蔵されています。
非常に希少性が高いため、アンティークジュエリー市場では高額で取引されることが多いそうです。
興味のある方はカステラーニの作品について検索してみてください。繊細な装飾が施されたジュエリーの数々…息をのむような美しさです…!
アドマーニでは、本場イタリアでのジュエリー留学のご相談も承っています。
ぜひお気軽にお問合せください。
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