2022.07.16 コラム 花火の歴史
Ciao!
前回のコラムで取り上げたヴェネツィアの花火大会のついでに、花火の歴史をネット検索していたところ、ヨーロッパではイタリアが最初ということを知ったのでちょこっとですがオマケとしてご紹介します。
日本の夏に欠かせない花火。
この起源は中国の秦時代の「のろし」が始まりと言われているようです。何かを知らせる合図として使われたものが、火薬技術が発達するのに伴い、音を付けたりその音を大きくしたり、色をつけたりすることができるようになったのだとか。
火薬はシルクロードを通ってローマに、そしてさらに時を経て鉄砲とともにポルトガル人によって日本に、それぞれ伝わっていきました。
花火ってなんとなく日本発祥のものかと勝手に思っていましたが、中国から伝わった火薬が巡り巡って日本にやってきたんですね。
そしてシルクロードの終着点であるローマから広がったということで、ヨーロッパでの花火の主な生産地はイタリア。火薬と花火製造が盛んに行われたと言われています。
もともとは武器としての火薬でしたが、イタリアでは13世紀以降、キリスト教のイベントなどで祝砲のために大きな音と色のついた煙として用いられ、さらに時を経て14世紀のフィレンツェで鑑賞用の花火が見られるようになったのが打ち上げ花火の始まりだそう。
結婚式や戴冠式などで盛大に打ち上げられる花火が、きっと喜びを何倍にも大きくしてくれたことでしょう!
ちなみに日本で打ち上げ花火を鑑賞するようになったのは徳川家康の時代だと言われています。
この数年は新型コロナウィルスの影響で、日本での花火大会は大小問わず中止や規模縮小が相次ぎましたが、それでも医療従事者の方への感謝を込めたものや、明るく新年を迎えるためにといったものが全国各地で実施されたという様子を見ると、やはり打ち上げ花火の華やかさと迫力は、見る人を元気づけ、うだるような暑さの続く夏を乗り切る活力を与えてくれるものだなと感じます。
今年もまた、日本中で綺麗な花火が打ち上がるのが楽しみですね。
新年のお祝いやイベントの開会式などで花火がよく使われることを思うと、ヨーロッパでの花火は物事のスタートを記念するもの、日本ではどちらかと言うと邪気祓いの意味合いが強いでしょうか。
「花火」という一つのものを取っても文化の違いや歴史を知ることができるのは面白いですね。
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