2023.01.08 コラム ローカライズ?
子供の頃ドラゴンボールが好きで、“かめはめ波”が打てないという真実を受け入れた時に泣きそうになったイタリア人スタッフのGiacomoです。
イタリアではここ数年、今まで見たことのないアニメと漫画(いわゆる日本のポップカルチャー)のブームが起きています。
日本で人気のものが同じタイミングでイタリアでも人気になり、少し前まではずっと吹き替えのみの日本アニメも字幕で放送するようになりました。
ただ、これは最近のことです。僕が子供だった時は、何もかもがイタリア語に訳されていたのです。タイトル、主題歌の歌詞、登場キャラクターの名前… 全部がイタリア人に受け入れやすい形とネーミングに変えられていました。
多く知られている一つの例は「ポケモン」ですね!モンスターの全ての名前が丸っきり違っていて、アニメもカードも全く違います。
例えば、主人公サトシは「Ash」になっていました!ピカチュウは数少ない例外で名前がそのまま「Pikachu」だったけれど、そうじゃなかったポケモンの方が多いです!
では、「このポケモンは何だと思いますか??」クイズです!どうぞ!
①Ditto
②Farfetch’d
正解は…
①メタモン
②カモネギ
皆さん当たりましたか??沢山ありますので是非見てみてください!
https://nintendosoup.com/list-pokemon-names-english-japanese/
イタリア版の主題歌もイタリア語になっているけど、同じメロディー(音楽)に歌詞だけ変わっているので聞いていて面白いですよ!
他にも意外と知られていないのが「キャプテン翼」のイタリア版です。
タイトルも変えられて、「Holly e Benjy」(翼君がホーリー君に!)となってしまい、他にも登場キャラクターの名前がローカライズされて日本語のオリジナルはもはや何もなくなってしまいました。主題歌もポケモンと同じようにイタリア語にされました。
https://www.youtube.com/watch?v=gAPVKXWsfWQ
「名探偵コナン」も、2000年前後のイタリアでは大人気でした。テレビで毎日放送されるほどで、子供も大人も見ていました。主人公の名前は、珍しく「Conan」(英語表記)とそのままにされて、キャラクターの名前にも多く変わりがありませんでした。イタリア版の主題歌が大好きなので皆さんも聞いてみてください:
https://www.youtube.com/watch?v=6_tewUdyRbQ
そして、イタリアではダントツに1番人気だったのが「ドラえもん」でした。登場キャラクターの名前は変わらず、特に日本語版と変わりがありませんでした。
それでも1つ面白いところがあります。それは、ドラえもんの「ひみつ道具」は全部イタリア語に変えられたということです。秘密道具の名前そのものを覚えている人もいると思いますが、どんなアイテムなのかはちょっと説明が必要だったのですね。
「タケコプター」→「Copter di Bambu」
「どこでもドア」→「Porta per ogni dove」
実際にはこのようにイタリア語に置き変えられました。
オープニングテーマもイタリア語版がありますので聞いてみてください:
https://www.youtube.com/watch?v=MzdBHy7iFXM
ということで、今日ご紹介したのは私が子供の時にイタリアで有名だったアニメでした。
色々なところが変わっていて、日本語でオリジナルを改めて見てみると、「なるほど!」となることもあります。
アニメ好きな方は、イタリア人の中でもアニメ好きの人が増えているので留学を通して友達になってみてはいかがでしょうか?
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