2024.11.05 コラム ルミナリエ発祥の地
皆様こんにちは!
Buongiorno a Tutti!
秋晴れが気持ちいい季節。外を歩いていて金木犀の香りがしてくると、なんだか嬉しくなってきます。
これから更に寒くなってくると、今年もまた冬のイベントの時期がやってきますね!
私は関西で生まれ育ったので、冬のイベントというと神戸ルミナリエが思い浮かぶのですが、ルミナリエの発祥地はイタリア、しかも南イタリアのプーリア州ということはご存知でしたか?
その歴史は16世紀にまで遡ります。ルミナリエは元々色紙で覆われた小さな石油ランプのことでした。ミケランジェロを始めとする有名な芸術家たちがデザインした祝祭の為の装飾に触発された職人たちが、ランプを使用してルミナリエの原型となるものを作り始めたのです。
最初にルミナリエが作られたのは1600年代のプーリア州にある村のお祭りでした。モミの木で作られた柱とアーチからなるシンプルな構造で、当時この地方で確立されつつあったバロック様式を感じさせるものだったようです。
時代の流れと共に、職人たちはより印象的なものを作ろうと創意工夫し、ガラスの入れ物に代わってテラコッタと呼ばれる陶器を使用したランプを白、赤、緑の紙でできた筒に入れたものが使用されるようになりました。その後、電球の発明によって1900年代には現在のルミナリエに近い形をとるようになったのです。
毎年プーリア州の多くの街で、宗教的なお祭りや文化的なイベントの際にルミナリエが開催されています。中でも最も有名なのは、ルミナリエに関する伝説が残る街、サレント地方のスコラ―ノ(Scorrano)です。ペストの流行の際、聖ドメーニカによって病気を癒された人々が感謝のしるしとして、街のすべての窓に小さなランプを飾ったと言われており、それ以来スコラーノでは毎年聖女を讃える光が灯されているのです。
スコラーノのルミナリエは毎年7月5日から10日まで、高さ40メートルにも及ぶ華やかなイルミネーションを鑑賞できます。
夏のイタリアと言えば海!というイメージですが、南イタリアの美しい海に行くのと一緒に本場のルミナリエをご覧になるのも良いかもしれません!
日本でルミナリエといえば冬なので、夏に見られるという点でも興味深い体験になるのではないでしょうか!夏のイタリアでは海だけでなく、ルミナリエも楽しんでみてくださいね!
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