2024.06.20 コラム Notte prima degli esami (試験の前の夜)
皆さま、Ciao come state? Io tutto bene, spero anche voi.
6月末~7月ぐらいのこの時期になると、毎年必ず思い出してしまうことがあります。
2017年の夏に受けた、高校卒業総合試験「Maturità」のことです(そうです、アドマーニのイタリア人スタッフのGiacomoです)。
イタリアの高校には5年間通ってから、5年目の最後には全ての項目を一つにまとめた試験があります。
その試験は「Esame di Maturità(略してMaturità)」と呼ばれ、5年間かけて集めた知識や経験などを確かめるための試験です。
小学校、中学校にはこういった試験がなく、高校から大学に上がる段階での試験なので人生の中でかなりの難関の一つのように考えられる方が多いです(当時19歳の僕もその中の一人でした)。
試験は区分によって更に細かく分けられていて「筆記試験 ①・作文」、「筆記試験 ②・専門科目」、「筆記試験 ③・その他科目」と「口頭試験」の4つです。
「筆記試験 ①・作文」イタリア語で作文を作成する試験です。テーマは決まっており、イタリア全国で全く同じもので、合計7つの中から選べます。文学を分析する作文、歴史に関する作文… 内容はテーマによって全く異なるので自分の得意分野で書けます!
「筆記試験 ②・専門科目」こちらは高校によりますが、専門科目が出ます。文系の場合は外国語、文学、ラテン語など。理系の場合は数学/算数、物理学などです。こちらの試験専門的な部分が多く、一番難しいと言われています。
「筆記試験 ③・その他科目」②と同じく高校によりますが、専門科目以外の科目が3つでる試験になります。こちらの試験の出題範囲がとにかく広くて、勉強するのはとにかく難しいです。
「口頭試験」最後の口頭試験では担当の先生全員の前で、小論文(Tesina)のプレゼンテーションを行います。その後、小論文の内容について追加で質問されて試験が終わります。
この4つの試験の点数を足したら1~100点の点数が得られて、合格点は60~です。優秀な生徒には特別に「100 e lode」という100点+のような点数が当てられます。
以上です。いかがでしょうか?日本の高校の試験とは少し異なりますか?
イタリアの若者たち、試験の前日緊張しながら「Notte prima degli esami (試験の前の夜)」という曲を聞くことが多いです。皆さまもぜひ、一度聞いてみてください。
「イタリアの学校で勉強してみたい!」と思われた方いますでしょうか?
高校は難しいですが、イタリア語学学校でしたらアドマーニで紹介できます!
街や学校選びから相談しますので、気になる方は一度お問い合わせください!
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