2025.02.03 コラム イタリア語で表現する擬音語と擬態語
日本語には、音や様子を表す「擬音語(ぎおんご)」や「擬態語(ぎたいご)」が豊富にあります。話し言葉でも文章でも頻繁に使われ、情景や感情を生き生きと描写するのに欠かせません。
しかし、これらの表現をイタリア語に訳すのは簡単ではありません!
時には直接的な言葉が見つからず、説明的な表現が必要になることもあります。
まず、擬音語について考えてみましょう。
例えば、日本語で「ザーザー降る雨」は、雨が激しく降る音を示す表現ですが、イタリア語では「piovere a dirotto(どしゃ降りの雨)」や「il rumore della pioggia battente(激しく降る雨の音)」と説明的に訳されます。
また、食べ物を噛む「サクサク」という音は「croccante(カリカリした)」という形容詞で表されることが多く、音というよりも食感を表現する言葉に置き換えられます。
興味深い例として、ニワトリの鳴き声を見てみましょう。日本語では「コケコッコー」と表現されますが、イタリア語では「chicchirichì(キッキリキー)」と書かれます。全然ちがいますね!^^
擬態語の翻訳はさらに難しくなります。日本語の「ドキドキ」は心臓が高鳴る様子を示しますが、イタリア語では「avere il cuore che batte forte(心臓が激しく打つ)」や「essere emozionato(緊張している)」のように言い換えられます。イタリア語には擬態語のような直接的な単語が少なく、文全体で状況を説明することが多いのです。
「フワフワした雲」の「フワフワ」も「morbido(柔らかい)」や「soffice(ふんわりした)」と訳されます。
また、「キラキラ輝く星空」は「un cielo stellato che brilla(輝く星空)」や「luci scintillanti(光がきらめく)」と訳され、星の輝きの様子を説明する形になります。
このように、日本語とイタリア語では言葉の感覚や使い方が異なります。日本語は音やリズムを重視し、感覚的に伝えるのに対し、イタリア語では具体的な描写や比喩を用いることが多いのです。日本語の豊かな擬音語・擬態語の世界をイタリア語でどのように表現するかを考えることは、言語の違いを知る良い機会になります!
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