2024.01.25 コラム イタリア劇場の昔
皆様こんにちは!Buongiorno a tutti!
本日はイタリアの劇場について少しお話したいと思います!
劇場での鑑賞中、席を立たずに静かにするのは現在では当然のことですが、実は昔はそうではなかったことをご存知ですか?
劇場にはボックス席というものがありますが、元々はそれぞれが貴族個人の所有物で、オペラ等の公演中、商談や賭け事を行うために使われていたのです。
またボックス席内では、お茶を飲んだり読書をしながら鑑賞することもあったようです。
その後、ボックス席が個人の持ち物であることは無くなりましたが、1900年代頃までは昔の鑑賞の方法の名残がまだ残っていたそう。
観客たちは公演中、ボックス席から自由に出入りし劇場内のバールで友人と談笑したり、また公演の見どころがやってくると、中で見ていた別の友人が呼びに来て皆で鑑賞に戻るなど、我々の持っているイメージとはかなり違った楽しみ方が出来たそうです。
上記は私が声楽を習っていた1932年ミラノ生まれの先生から聞いたご本人の実体験なのですが、その話をされた後、彼女は
“最近では客席にはりつけにされて2~3時間も耐えなければならないなんて、まるで拷問だねぇ。”
と仰っていました。(笑)
劇場での鑑賞が、現代よりカジュアルな側面を持っていたことが伺えますね。
当時の若者たちにとってのディスコのようなものの内の一つだったのかもしれません。
いかがでしたか?
劇場の一風変わった歴史を知った上で、鑑賞に行ってみるとまた違った楽しみ方が出来るのではないかと思います。
イタリアで劇場に行かれる際はぜひ思い出してみてくださいね!
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