2020.04.06 イタリア文化 コラム 雑学:イタリアの夢占い&数字の意味あれこれ!
Buongiorno!みなさん、こんにちは!
今日はイタリア人の面白い迷信をご紹介します。
伝統や迷信を大切にするイタリア人は数字にも同じく意味を持たせ、それを深く信じています。
日本でも4は縁起が悪い、7は縁起が良いなど、なんとなく迷信がありますが、
イタリアには1から90までの数字にそれぞれ具体的な意味があります。
特にナポリやその周辺の都市には、夢占いに基づいて数字に意味をもたせることを「Smorfia Napoletana /スモルフィア・ナポレターナ」と呼び、今でもトトカルチョ(サッカー賭博)での縁担ぎ、トンボラ(ビンゴゲーム)の絵柄などに用いられています。
ちなみに、夢占いと関連する「スモルフィア」は、
ギリシャの眠りの神であるモルフェウスの名前に由来します。
(さらに雑学ですが、モルフェウスはモルヒネの語源にもなっているんだそう。)
今回はスモルフィア・ナポレターナの内容をクイズ形式でご紹介します。
1)「88」が紐づけされている食べ物は何でしょう?
A, ファルファッレ
B, カチョカヴァッロ
C, ナポリピッツァ
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答えはBのカチョカヴァッロ。
南イタリアの代表的なチーズで、直訳すると「馬のチーズ」という意味になります。
(といっても馬のミルクを使っているわけではなく、形が馬の鞍の左右に袋をぶら下げて運ぶのに似ていたからです。)
そしてチーズの夢には様々な意味があります。
チーズをカットする夢は、手術を受けなければならないことの前兆と言われており、
スライスチーズを食べる夢は、心の奥底で知らないうちに多くの怒りを蓄積しているので、その原因を見つけなければならないことを暗示しているそう。
イタリアにいたら美味しいチーズの夢をたくさん見そうな気もしますが、見てしまったときは少し注意が必要ですね・・・!
2)「13」は多くの国でアンラッキーナンバーとされていますが、スモルフィアではどんな意味を持つでしょう?
A, 政治家
B, 聖人
C, 国王
答えはBの聖人。詳しくは奇跡の聖人とも呼ばれる聖職者、パドヴァの聖アントニウスを指します。彼の記念日である6月13日から、この13が紐づけられているようです。
聖アントニウスは結婚、縁結び、花嫁、愛などの聖人とされており、イタリア人は13を最高のラッキーナンバーと認識しています。13は最も愛され、切望されているナンバーなのです。
ちなみに夢でサンタントニオを見ることは、前向きにことが進む前兆であり、不愉快に思っていることの解決につながると言われています。
3)逆にアンラッキーナンバーは?
・・・みなさんなんだと思いますか?
答えは「17」です。17は「不運」「不名誉」などと紐付けられており、イタリア人にとっては超不吉な数字です。
世界的には13日の金曜日がアンラッキーデーとされていますが、イタリア人にとってはイエス・キリストの亡くなった金曜日の中でも「17日の金曜日」が特に不吉な日とされています。この17という数字はとても嫌われているようで、迷信深い人だと、お祝いの場で椅子などが17脚しかなかったら 1脚足して調節したり、記念日や旅行の出発日が17日と重ならないように注意したりすることもあるそう。
夢では「不運」はカラス、霧、絞首台といった形で現れるそうです。注意!
他にも面白い紐づけとして、
「71=l’uomo di merda(価値のない男/ちなみに直訳するとクソ男!)」や、
「67=Il totano nella chitarra(ギターの中のイカ)」、
「47=Il morto(死んだ男)」からの「48=Il morto che parla(話す死んだ男)」という連番などがあります。
イタリアでビンゴゲームをすると、それぞれの数字にこういった絵柄が書いてあることがあるので推測するのも楽しいです(笑)
他の数字が気になる方はSmorfia Napoletanaで検索してみてください!
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