2020.03.06 NEWS コラム 【3/6更新】イタリア各都市の現在の様子(新型コロナウイルス)
イタリアの各学校より、3月6日現在の街の様子について報告がありました。
各都市のスタッフからの生の声です。これから渡航・ご留学を検討されているかたはご参考くださいませ。
もくじ
ローマ
ローマでは、状況はそれほど深刻ではありません。
スーパーマーケットの買い占めや店舗の閉鎖などもありません。
また、アジア人に対する差別もなく、日本と韓国からの学生は通常どおりコースに参加し生活にコロナの影響が出ている様子もありません。
(Scuola Leonardo da Vinci、DILITより)
ミラノ
現時点では、ショップ(バー、レストラン、映画館など)は通常通り営業しています。
また、スーパーマーケットも通常営業されており、買い占めによる不足などもみあたりません。在庫も豊富です。
市民と学生は通常通り生活しています。ただし、イベントが少なく、コンサートを開催したり、多くの人を1か所に集めたりすることはしていません。
アジア人差別については一部の地域での報道が注目されてしまいましたが、学校ではアジア(中国、日本、韓国、タイなど)のさまざまな国籍の生徒が学校におり、人種差別や不寛容の行為はありません。
(Scuola Leonardo da Vinci ミラノ校より)
フィレンツェ
フィレンツェでは中国人がオーナーのお店は軒並み閉店しており、観光客向けのバール・レストラン・パブなどはガラガラです。
ただ、フィレンツェの人たちが集まるようなちょっと外れた場所にあるバールやアペリティーボのできる場所はいつもと変わらず人がいっぱいです。
ドゥオモから歩いて10−15分くらいのアペリティーボが出来る場所では、お店から若者が溢れて道路いっぱいにワイングラスを持った人たちがいて、いつもと変わらない情景です。
しかし街中のお店はお客さんが少なくなっているようで、いつも無愛想な店員さんがずっとくっついて、聞いてもいないことの説明や、梱包された商品の中を見せてくれたりするなど、やりすぎくらいの親切になっていることころもあります。
この時期帰国の方で、台湾経由だと便がキャンセルされて、振替で経由地を変えて帰られたり、色々と不都合が出ていますが、みなさん笑顔で対応しています。
クレームや不安になる人や文句がある人などが出るかと思いましたが、お互いに助け合って、むしろ笑顔でいる生徒さんの方が多いように思いました。
(Centro Machiavelliより)
ボローニャ
コロナウィルスに感染した人の数は毎日増加しており、特に北部では状況がより深刻です。
政府は、すべての学校、大学、博物館、見本市を3週間閉鎖することを決定しました。
銀行、郵便局、裁判所などの公的機関には、小グループでのみ入ることができます。
リナシェンテなどのデパートでも同じです。
すでに観光客の90%が予約をキャンセルしており、ヴェネツィア、ミラノ、フィレンツェ、ローマはひとけが無くなっています。
ただ、ボローニャの市民は普通に生活しており、交通機関や博物館も再開されました。
人々は外食し、レストランやバーに行って食前酒を食べたり、スポーツコースに行ったりします。
またスーパーマーケットが空になっていることもなく、すべてが通常通り機能しています。
ボローニャは学生の街であり、世界中の学生を常に受け入れてきた都市です。
そのため、アジア人を含め生徒に人種差別をするということはありません。
(ALCE、Cultura Italiana、Bolognalingua、Academya Lingueより)
トリノ
ピエモンテ州では、現時点で感染者の数は非常に少ないです。
今は通常通り授業が開催されており、大きな教室で適切な距離を保ちレッスンを行うなど対策をしています。
(Istituto Linguistico Europeoより)
ナポリ
ナポリでは差別の事例はありません。中国人コミュニティは非常に広く、日本人観光客も多く訪れるため、ナポリ市民はアジア人を受け入れることに慣れています。ナポリは、イタリアの他の都市よりもオープンで歓迎的な街です。多くの人が今イタリアに来ることを恐れていると思いますが、ナポリの状況は落ち着いていると言えるでしょう。
(Centro Italianoより)
モデナ
モデナは混乱もなく、街も正常に機能しています。
アジア人差別も起きておらず、また私たちも差別が起こらないことを心から願っています。
スーパーマーケットは正常に運営されており、すべての商品が不足なく供給されています。
バー、ショップ、レストラン、中小企業、オフィス、商業施設、スポーツ施設なども通常通り営業しています。
博物館、映画館、劇場は一時的に閉鎖されましたが、徐々に入場が制限されて再開されました。
営業時間を短縮することもなく、人々は通りを歩き、いつものようにアペリティーボをしています。
もちろんウイルスの拡散を制限する必要があることは市民全員が理解しており、政府から指示を受け取った際は遵守します。
(ROMANICAより)
シエナ
アジア人に対する差別は見たことがありません。
バー、レストラン、博物館、交通機関はすべて通常通り機能しており、スーパーマーケットでは不足無く全ての商品が揃っています。市内の観光客は少なく、多くの人が集まるイベントは全て禁止されていますが、市民の生活は日常通りに続いています。
(Scuola Leonardo da Vinci、Dante Alighieriより)
アレッツォ
アレッツォには待機命令もなく、人々は家を出て、普段通り仕事に行き、自由に活動しています。
またスーパーマーケットも通常通り営業しています。
数日中に何が起こるかはわからないですが、現時点では大きな不便もなく、良い状況といえるでしょう。
(Cultura Italianaより)
タオルミーナ
タオルミーナ安全な状況といえます。
学校は、世界保健機関に従ってイタリア保健省が定めた予防措置をとっています。
タオルミーナ病院では、新型コロナウイルスのアウトブレイクが発生した場合の応急処置に備えています。タオタオルミーナでの感染者は今のところいません。
私たちは学生、教職員、スタッフの健康と安全を最優先事項としています。
引き続き、イタリア当局の指示に従い、予防措置を積極的に取り組みます。
またBabiloniaでは延期やキャンセルを希望する方への対応もしています。
・3か月間は開始の1週間前までのコースキャンセルに対しては無料で対応
・すでに予約した人は、最長1年後まで無料でコースを延期
(Babiloniaより)
サレルノを含むカンパニア全体は通常通り機能しています。
北部の一部の地域で警告されているレッドゾーンには含まれていないので、緊急勧告などもされていません。
差別もなく、すべてのアジアの来訪者を歓迎しています。
また、今のところスーパーマーケット、映画館などの商業施設の閉鎖もされていません。
現時点ではサレルノへの旅行をキャンセル・延期する必要もないでしょう。
(Accademia Italiana、Accademia Leonardo)
イタリアでの感染者数は増えていますが、全体的に大きな混乱はないようです。
また買い占めや差別も一部の過激なものが目立っただけのようで、私たちもお客様からそういったご報告を受けてはいない状況です。
学校スタッフも、オンライン対応や学校内の除菌の徹底などでウィルス対策をし、生徒の受け入れをしています。
最新の各学校の対応状況については、こちら【コロナに対するイタリア語学学校の対応一覧(PDF)】もご参考下さいませ。
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