2014.01.19 イタリア文化 コラム&ブログ バールのコーヒーと家庭のコーヒー
日本はとっても寒いと聞いておりますが、
みなさん風邪などひいていませんか?
こちらイタリアでは北は大雪とはいえ、例年に比べてとっても穏やかな冬のようで
さほど寒くはありません。
とはいえこちら南イタリアでは暖房を使う習慣があまりない為(節約の意味も大きいですが)日中は寒い寒いといいながらも全く暖房をつけません。
ちょっとはつけようよーと思いますが、我慢我慢。
湯たんぽで日中の寒さをしのいだりして
時代を逆戻りしています。ああ、これを書いている手もかじかみます~。
さて今日はコーヒーの話題です。
イタリアといえば、どこにでもあるバールが有名だったりしますが
イタリア人とコーヒーは切っても切り離せない関係にあります。
そこら中にあるバールですが、イタリア人は皆行きつけのバールがあり、
決まったバールしか立ち寄りません。どこだったいいという訳ではないようです。
というのも顔見知り、知り合いと、つながりや関係が非常に大事な国ですので
知っているところ、知っている人が来るバールしか足を運ばないようです。
ある意味閉鎖的といってもいいかもしれません。
こんなにたくさんバールがあるのだからと、先日も私が近くのバールで一服しようと友人に伝えたところ、
「あそこのバールは絶対にだめ!悪い人たち集まるからっ」と注意され、
また別のバールに行ってみようと、たまたま居た友人に伝えたところ
「あそこのバール、だめだね。お勧めできないね。雰囲気よくないし、あっちのバールだったらいいよ」と、なんだかんだ行けるバールが少ない(笑)
まぁ結局はバールに入って、くいっと一杯エスプレッソを飲むだけでほんの5分くらいのことなのに、イタリア人はバール選びに非常に厳しかったりします。
文化なのでしょうね。
もちろんバールのコーヒーも美味しいですが
イタリアの家庭で入れるコーヒーも非常に美味しいです。
むしろ私はこちらの方が好きかもしれません。
違いといえば、バールのコーヒーはかなり圧縮をしているため、相当濃厚なエスプレッソの仕上がり。
濃厚すぎるのでイタリア人でもコーヒーの後に水を飲んだりします(笑)
でもコーヒーの風味や味を楽しみたい方はバールがおすすめ!
家庭のコーヒーはそこまでの濃厚な仕上がりにはなっていないので、飲みやすいかもしれません。
優しいお味でさっぱりと。
家庭のコーヒーについてですが、Moka(モカ)と呼ばれるもので作ります。
ドリップなんてものは一切存在しませんっ。
Mokaはこんな感じです。まずはこのように分解。
まずは解体して一番下の部分に水を並々入れます。
そしてその上にコーヒーを入れる容器がありますので、そこにぎっしりとコーヒーの粉を盛り、上の容器でふたをします。
火にかけ、
下の部分の水が沸騰し、圧力で蒸らされたコーヒーとお湯がまざったものが上の容器に出てきます。これがこのMokaで作るコーヒーです。
イタリア人はお砂糖をこれでもかと言うくらい、たっぷりと、本当にたっっぷりと入れて飲みます。
イタリアではこうして家で手軽に美味しいコーヒーが飲めます!
このMokaがない家はおそらくイタリア人家庭には存在しない(はず)と思いますので、留学したら是非まずはこの機械でコーヒーを作ってくださいね♪
私はこのコーヒーが病み付きになり、日本でもちょくちょくMokaを使ってコーヒーを淹れていました!
それでは皆様
Buon inizio settimana!!!
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