2014.03.30 コラム&ブログ イタリアでの電車の乗り方
Ciao!
前の更新から時間が経ってしまいました!
書きたいことは山ほどあるのですが、更新が滞ってしまって申し訳ありません。
このブログを楽しみに見てくれている方が結構いらっしゃることを知って、とっても嬉しく思っております。
頑張って更新しますので、イタリアへ旅行される方、イタリアが好きな方、留学を検討されている方、既にイタリアに滞在されている方も皆さん今後も宜しくお願いします♪
今回は、よくご質問を頂くイタリアの電車の乗り方をご説明したいと思います。
イタリアの電車って、日本みたいに時間通りに動かなかったり、汚いイメージだったり、そのように思っていらっしゃる方も多いんじゃないかなと思います。
というか私がまさにそう思っていました。
でも最近はしっかり時間通りに動くんですよ!
日本人にとっては当たり前のところが、イタリアでもちゃんとできていると
なんだかすっごく嬉しく感じてしまったり(イタリアをバカにしているんでは決してないですよ笑)
でもそれは南イタリア以外、と言っておきましょう…(涙)
残念ながら南イタリアのローカル線は、もうそれはそれは驚きの連続です。
特に私の住むプーリア州には「sud-est線」と呼ばれるローカル線があるのですが、
なぜか車で30分で着く場所に2時間かかったり、
なんっっもないオリーブ畑のど真ん中で15分くらいいきなり停止したり、
最終電車飛ばされたり、
などなど数えあげればキリがないくらい、ありえないことの連発で、電車遅延は当たり前。
そう、それが昔のイタリアの姿でした。でもでも
もう違うっ!(ローカル線を除き)
そんな素敵なイタリアの電車。近郊にちょっと出向いたり、遠出で優雅な電車の旅など、便利で安心して使えるイタリアの鉄道について詳しくご紹介します。
まず、イタリアの主要鉄道会社は、国鉄から民間鉄道会社に引き継がれた「Trenitalia(トレニタリア)」があります。
日本にも急行や特急など、色々な種類があるように数々の種類の電車が走ります。
・Frecciarossa、Frecciargento、Frecciabianca フレッチャロッサ、フレッチャルジェント、フレッチャビアンカ
トリノ、ミラノ、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ、サレルノ、バーリ、レッチェなどの大きな都市を素早く移動することが可能な、日本で言う新幹線。非常に綺麗で、最近は日本のようにお飲物や新聞の売り子さんがまわってきます。少し前はEurostar(ユーロスター)と呼ばれていましたが、それぞれの区間で走るこの高速鉄道が主流です。
・Treni notte トレーニノッテ
夜行列車です。深夜出発し、朝起きたら到着しているという電車。長距離移動には非常に便利で格安ですが、寝ている間に物を盗られてしまったり、何かと危険ですので、本当に慣れた方しかオススメできません。
・Eurocity(EC)ユーロシティ
ヨーロッパの国境を越えて走る高速電車。飛行機を使わずに、景色を見ながらゆっくり旅をされたい方には最適です。現在はパリ、ウイーン、チューリッヒ、バーゼル(スイス)に行くことが可能です。
・Intercity(IC)インテルシティ
主要都市を走る特急電車。Freccia系と比べて安いですし、電車の本数も多いのでそんなに急がず、節約をされたい場合はオススメです。
・Regionale レッジョナーレ
普通列車。小さな駅もしっかり停まります。近郊の小さな駅に行かれる場合など、料金も安いですし、こちらを使いましょう。でも乗客がいないといきなり取り消しされることも。そんなー!
乗り方は至って簡単でございます。
①まずは時刻表などで確認
イタリア国鉄のサイト「Trenitalia」で、出発する日程や時間、目的地を入れると、日本のサイトのようにすぐにその時間に走る電車がでてきます。金額もしっかり出てきますので、ご確認を。
そのままサイトでもチケットを購入できますし、早割のように2ヶ月以上前から購入するとPromo(プロモ)と呼ばれる安い料金でネット割が可能。
Freccia系などは結構高いので、是非このサイトで購入して頂くことをオススメ致します。
②駅でチケットを購入
時刻表などを見なくても、駅に行ってしまえば希望の時間の電車のチケットはすぐに購入できちゃいます。
チケット購入には自動販売機と窓口のどちらかになります。
窓口では行き先や時間などを告げると、すぐにチケットを購入することが可能です。また色々な質問があったりしたときに、聞いておくこともできます。
自動販売機ででも、様々な言語があるため、英語でも購入可能。残念ながら日本語はない~。
自動販売機はこんな感じです。
なんとクレジットカードでも簡単に購入できますので、
現金をあまり使いたくない方も便利に購入できます。
③駅構内の時刻表を確認
駅構内の電光掲示板を見ましょう。
こんな感じです。
それぞれの電車の終点や出発時刻が書かれています。
そこの横に何番線からの出発かしっかり書かれています。
ここで大事なイタリア語を復習。
BINARIO ホームの番号
ORE 発車時刻
DESTINAZIONE 行き先
RITARDO 遅延時間
ここで自分が乗る電車を確認し、電車のホームを確認しましょう。
出発の10分前にようやく出てくることも多いので、じっくりホーム番号が出て来るまで待ちましょう。また出ていたホーム番号から突然また違うホーム番号に変わることもたまにあり。走ってください(笑)
④チケットを切ります(Timbrare(ティンブラーレ))
チケットはホーム付近にあるこんな機械
ここの差し込み口にチケットを奥までいれ、ガチャンと音がするまで切ってください。取り出すと、日程や時刻が印字されます。
これ、とっても大事です。
電車の中では、駅員さんがチケットのみまわりに来ます。この印字がなければ容赦なく罰金を支払うように言われます。結構高いそうで、皆さん言われる額が異なるためここには敢えて書きませんが、50ユーロくらい取られると言われています。
先日私、ミラノからフィレンツェに帰る際、ユーロスターに乗ったのですが、
発車して5分で刻印するのを忘れたことに気がつきました。もう冷や汗が出るくらい焦り、駅員に事前申告をしたら5ユーロくらいで済むと聞いていたため、慌てまくりで駅員のもとにすぐに行き、「あのぅ、実はすっかり刻印するの忘れてしまって…てへへ」っておどけて見せてみたところ、「チケット見せて」と言われたので、こりゃおどけ作戦失敗だったなと思いながら見せてみたところ、カチャっとチケットを切ってくれました。あれ、罰金は?と思っていたら「これでいいよ〜」とあっさり。
イタリアという国は人によって本当に対応が異なります(笑)
でもこんなことは基本的にないと思って頂いた方がよいですし、最近イタリア国鉄は非常に厳しさを増していますので、必ず刻印をしてから電車に乗りましょう!
⑤ホームに行き、列車に乗車!
Freccia系などの高速列車には座席指定がされていますので、座席番号通りの場所に座りましょう。それ以外の急行や普通列車はどこに座っても大丈夫です。
ね、簡単でしょう?
これで電車でイタリア中どんなところでも行けちゃいます!
盗難などは気をつけつつ、みなさんイタリアの素敵な旅を楽しんでくださいね!
余談☆
最近は新しい鉄道会社が参入しました。
その名もItalo(イタロ)
http://www.italotreno.it/en/Pages/default.aspx
イタリアで初めて、民間会社が高速鉄道事業に参入したのがこのイタロ。
なんとフェラーリの会長、モンテツェモロ氏が立ち上げた新しい会社で、さすがはフェラーリと言いたくなる美しく洗練されたデザインと車の会社ならではの追求された乗り心地の良さが売りです。
しかもユーロスターより早く、シートも様々なタイプから選べます。
そして各座席にはWIFIが入っており、インターネットも問題なし。
まだ私は乗ったことはありませんが、ミーハーな私は絶対に乗りたいのです。
乗った暁にはレポートブログ書きます!
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