2014.04.21 イタリア文化 コラム&ブログ パスクワと羊のお肉
Ciao a tutti!
イタリアでは、本日日曜から復活祭
”Pasqua”(パスクワ)のお休みが始まりました。
復活祭なんていう習慣に全くご縁のない国日本では、一体何のため?なぜ卵?と思っていらっしゃる方も多いはず。
キリスト教の習慣なので、知るはずもないかと思いますが、キリスト教大国イタリアではかなり大きなイベントです。
国の祝日となるだけでなく、ゴールデンウイークばりに数日会社やスーパーもお休みになります。
それだけ大切なお祭りなのですね。
要はイエス・キリストが十字に架けられて亡くなってから、その後復活を遂げた日、それを祝福するのがこの復活祭。
復活!というイメージから、卵からヒナがかえる状態が、イエスが墓から蘇り復活を遂げる状態と似ているところから
卵なんだそうです。なんだか面白い発想ですよね。
よく卵の形をしたチョコレートを子供達はもらったりして、とっても嬉しそうにしております。
このチョコを作っているkinderは、パスクワだけで潤っている会社と言えるでしょう。
それくらいどっこでも見かけるたまごチョコ。中にはおもちゃが入っています。私は以前もらったときに、キティちゃんの腕輪が入っておりました。ピンクの(笑)
じゃ卵を食べる日かというと、今はそうではないんです。
羊の肉を食べるんですね〜。
コロンバ(鳩という意味)と呼ばれるお菓子を食べる習慣ももちろん残っていますが、
今は家族そろって肉!!
肉好きイタリア人、ここぞとばかりに肉を食べますよ〜(笑)
というのも、以前ご紹介したカルネバーレ。あれからキリスト教の習慣ではパスクワまでの40日間、お肉を食べてはいけないのです。大好きなお肉を我慢しなくてはいけないため、ようやく復活祭となるパスクワで
ひゃっほー!とお肉をたいらげる、そんな習慣となっております。
私の住む場所、プーリア州も羊の肉を良く食べる場所なのですが、
ここでは羊の肉を普通に食べるだけの料理ではなく、伝統的な面白い料理があります。
その名も「Turcineddhri」
この名前、もはやイタリア語ではございません…
完全にプーリアの方言です。あわわ。
発音は未だにできませーん。でもトゥルチネッディと聞こえる発音で呼ばれております。
これがまた美味しいのなんのって。
分かりづらいですが、右下と右上のお肉です。
レバーを羊の腸で巻いたものなんですが、聞くとエグイかもしれませんが、これまた非常に美味。
炭火でじっくり焼いて食べます。もちろん羊のお肉も一緒に。
またこちらの地域、こういった「巻く」系のお肉料理が多いのも特徴。
それらは「Bonbetta」(ボンベッタ)と呼ばれるのですが、意味は小型爆弾(笑)
爆発的なうまさ、ということなのでしょうかね?
豚肉やら鶏肉に色々なものを巻き巻きした肉料理です。
とにかく、いろんな種類があり、スカモルツァチーズやモッツァレラチーズが入ってものや、野菜が入ったもの、鶏肉が入ったもの、辛いもの、などなど数々の種類があります。
プーリアでは、街でうまいと評判のお肉やさんには必ずこんな小型爆弾がたくさん販売されております。
こんな具合に。レストランと一緒になっているお肉やさんは、このようにお肉を指定してその場で焼いてサービスしてくれます。
色々な種類を食べてみましたが、どれも絶品。小さいサイズなので色々な種類が食べれてしまう!
イタリアはパスタやピッツァももちろん美味しいのですが、美味しいお肉も食べる国です。
是非一度お肉も召し上がってみてください。
こうやって地域によってお肉の食べ方も異なることも多いです。
ローマでは、必ず羊肉のローストにカルチョフィという野菜も一緒に食べます。
美食の国ならでは!ですね〜
(なんていってパスクワから結局肉の話がしたかったブログになってしまいました笑)
Buona pasqua a tutti!!!
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