2015.01.26 コラム&ブログ スタッフの日常 大雪だった南イタリア
寒い日がまだまだ続きますね。
皆様、風邪などひかれていませんか?
私の住む南イタリアは、暖かい場所と思われがちですが、
結構寒いんです。
実は昨年末、プーリアはなんと30年だか40年ぶりかの大雪に見舞われました!
ぎゃー!とんがり帽子にもっさり雪!
とんでもない事件ですよ、これは!
雪なんて滅多に降らないこの土地でこんなに降るなんて、やっぱり異常気象ですね。
なかなか雪の降らないプーリアは、車社会でなおかつ雪慣れなんてしていないもんで
翌朝大パニック。
ただでさえ運転が荒いプリエーゼは、雪で凍った道路でもおかまいなしに走るもんだから
事故多発…(そりゃそうだ)
そんな雪の翌日のエピソード。
私の友人は朝の出かけに雪や氷でスリップ続出しているところを見かねて
あまりにも危険だったので、用事があったにも関わらず小一時間ほど、ひとり交通整備隊をやったと語っていました(笑)
道の真ん中に立って、手旗信号をしながら車を安全な道に導いてあげていたそうです。
警察がやらずに、一般人がやるところが、なんともイタリアらしいというか
話聞いて大爆笑してしまいましたが、多くの人は大助かりだったでしょうね。
そして一昨日、スーパーでこの友人が買い物をしていたら
じーっと彼を見つめる婦人が横にぴたりと…
「誰や、このシニョーラ。知り合いやったかな」と思いながら(なぜかプーリアの人の日本語訳は関西弁になる)
あまりにも見つめてくるもんで、
「えっと、なんでしょ?」と聞くと、
「うん、あなたね、おそらく知り合いなんやけど、うーん、思い出せないわ。お会いしましたよね?」
と婦人。
思い出せていないのに話を進めてしまうところがなんともイタリア。
新手の逆ナンかと思って、若干まんざらでもない彼でしたが、
一応ものすごい勢いで「どこかで会ったかも」と遠い記憶を掘り起こしてみるものの、やっぱり一向に思い出せず。。
すると婦人が、突然
「あーっ!思い出した!
雪の日に交通整備をしてくれましたよね?
あなたのお陰で本当に命拾いしたのよ!
あなたの顔、忘れないようにしなきゃと思っていたの。思い出したわ!
あのときは本当にありがとう〜!」と
スーパー店内で婦人は彼の手を取り、がっつり握手をしてきたそうです。
「また雪の時はよろしくね〜。チャオー♪」と言って去っていった婦人。
用事そっちのけのひとり交通整備隊といい、
この婦人のやりとりといい、
それこそイタリアらしいホッコリくるお話で、寒いけど心がキュンと温まりました。
やはりこの”人間らしさ”がイタリアの魅力♡
そんな魅力溢れるエピソードでした!
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