2015.05.02 イタリア文化 コラム&ブログ シチリアの美食文化(メルカート編)
引き続きシチリアについて書かせて頂きます。
シチリアでの感動は、もちろん多種の文化や宗教が混合した建物や、その背景にある歴史ですが
食いしん坊の私は、とにかくシチリアで食べるすべての食べ物にも感動。
というかなぜこんなにシンプルな料理が、ここまで感動を与えてくれるの??!!と
少し忘れかけていた、イタリア料理本来の特徴、そして感激を思い出させてくれました!
地元の食を巡るには、まずは
これでしょ、地元の朝市、
イタリア語で言うメルカートです!
まだメルカートに辿り着いていないのに、メルカートの方向から聞こえる騒がしい声。
なんだなんだ、何の騒ぎだい?と思い、メルカートに到着すると
単なるメルカートで売っているお兄さん達の威勢のよい(むしろ良すぎる)客引きの声でした…
「Un euro! Un euro!」(1ユーロ、1ユーロ!)
と、あちこちで叫んでいる声が聞こえましたが、後は何を叫んでいるのかさっぱり分からず(笑)
パレルモで捕れたばかりの新鮮な魚介がずらーっと。
ムール貝、1キロ1.5ユーロ也。
さすがのお安さ!
そして見ただけで魚介の新鮮さが伺えます。
シチリアのタコが大きいと聞きましたが、本当だ!
プーリアは小振りですからね。
所狭しと積み上げられた野菜さん達。
カルチョーフィ(アーティチョーク)とファーベ(イタリアの空豆)が旬だったようで、どこでもびっしりと
積み上げられていました。
とにかくシチリアでこのファーベ、本当によく食べられていることが分かりました。
また今度ご紹介しますね。
あぁ、なんて下町情緒溢れる素敵な光景。
新鮮な野菜と、地元の人々で溢れるメルカート。楽しくって仕方がありません。
イタリアでしか食べないような新鮮な野菜や魚、果物を見ながら、
どうやってこっちの人々は調理するのかなぁなんて思いを馳せながら、
ワクワクしながらウロウロ。
お肉屋さんの、この生々しくぶらさがるサラミさんや豚さんのまだ形が残る不気味な姿を撮りたくて
レンズを向けると、キメキメの顔でカメラ目線を送る肉屋さんの彼。
あの、あなたを撮ったのではないのですが….
でも一応ご挨拶がてら、
南イタリアで学んだお得意のリップサービス
「かっこいいから撮っちゃいました♡」
と伝えると(もう一度言いますが、撮りたかったのはお肉さん達)
「何を言っているんだ、美しいのは君だよ」
と、イタリアのリップサービスで返ってきました(笑)あぁ、南イタリア。
果物屋さんで売られていてまず目についた果物は、
このイチゴ!
イタリアのイチゴ、本当に美味しくて大好きなんです。
日本ってイチゴが高いと思いますが、イタリアは安くて甘くて美味しい。
今すぐにでも購入して食べたかったのですが、この後移動するし、時間もないしなぁなんて
写真だけでもと写真を撮っていたところ、お兄さんが横で
「はいはい、これも1ユーロだよ〜」とささやきが。
山盛りイチゴ、1ユーロ!でも洗わないといけないし、行くところが….とまごついていると
「そこの知り合いのバールで洗ったらいいよ、ほら、あそこの角ね」と知り合いのバールを紹介されるという(笑)
とりあえず食べたかったから買ってしまいました。
お兄さん、売るの上手ね。
その後トイレでイチゴを洗い、公園で10分で食べ終わりました。美味しかった!
パレルモはマグロも捕れます。
マグロ解体ショーが簡単に見れちゃいます。
新鮮に決まっていますよね。あぁ、お寿司が食べたくなる。
そしてこれ、見ただけでお分かりになると思いますが、臓物です。
シチリアは豚を頭から足まですべて食べるのだそうです。
臓物好きの私は全部食べてみたい〜!と思ったのですが、
ダメな方がダメですよね、これ。
もうもはや、それぞれがどこの部位なのかよく分かりません。というかあまり知りたくない?
見えづらいですが左の方にあるのが
Mussu(シチリアの方言で豚足)のサラダです。ローカルフードで、地元の方でも苦手な方がいらっしゃるようですが
私は大好きです。地元の味を堪能されたい方は是非!
このかなり広いメルカート、あちこち飛び交う威勢のよい声とカオス、
そして目に飛び込む新鮮な野菜や魚、
歩いているだけで楽しく、そしてお腹が空きました(笑)
そんなメルカートで学んだパレルモの食。
あとは実食編へと続きます!
そういえば…
シチリアから帰国(もはや同じイタリアとは思えないので、どうしても帰国と使ってしまう)
してから、毎日食べていたにも関わらず、もう一度カポナータが食べたくて、カポナータを作っていたところ
大量のウニを入手したと友人から吉報が!
じゃもうシチリアンナイト開催じゃーと、レッチェの我が家で10名ほど友人を呼んで、シチリアンナイトを行いました。
ブルスケッタとカポナータ、ほうれん草とパンチェッタのパイ(これは全然シチリアに関係ないな)
ピスタチオペーストで食べるタコス、ウニのスパゲティ、そしてセコンドに大エビのグリルを焼きまくり〜で
閉めました。
カポナータはアドマーニの料理コース長である、マエストロ、ルイージによる料理レッスン中で使うレシピを拝借。
さすがルイージは料理学校の講師だけあり、レシピはシチリアのオリジナル!
美味しーくできました。
A presto!
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