2015.05.28 イタリア文化 コラム&ブログ シチリアの美食文化(実食編2)
しつこいようですが、私のシチリアの美食文化考察、
まだ続けさせて頂きます。
単なる私の「どれだけ食に対する熱意があるか」が垣間みれるだけのブログになりつつございますが
まだ続けさせてください!食いしん坊万歳!
さて、パレルモの郷土料理を楽しんだ後は、魚、そしてドルチェを食べなくては!
ということで翌日の夜は魚決定!
もうこれでもかというくらい、B&Bの兄さんに聞いたパレルモホットスポットからたぐり寄せ
地元密着型のとっても面白そうな歓楽街へ。
見て下さい、この人だかり。
みんな外で飲んでいます。
景気の悪いイタリア、そして更に景気の悪い南イタリア。
この若者の盛り上がりやエネルギーを見ると、どうしても景気の悪さを感じません。
なんだか楽しそうで、みんなキラキラしているんですよね。
ストリートフードに目がない私は、もうこの煙に誘われるごとく、たどり着いてしまった、ここストリートフード街。
お肉焼いています!
そして真横で焼きたてのお肉にかぶりついている若者達。あぁ、ヨダレが〜。
魚、魚とさっきまで言っていた私は、気がつけば何のお肉を焼いてもらおうか肉選び。
うーん、何にしよっかな〜って、
いかんいかん!
魚を食べるんだったと、はっと我に返り(結構我に返るまで時間かかりました)、さらにグルグルとこの若者のホットスポットを巡ってみる。
こんな屋台まで発見!
これは前日の夜に食べた、あのファーベ(空豆)を潰して揚げたものを、パニーノにしてくれる屋台です。
パレルモのザ・ファーストフードらしいので、これも惹かれてしまいましたが、我慢我慢!
それにしても、このパニーノ、すごい人気です。お客さんが耐えません。
そして外のテーブルで非常に美味しそうな魚のグリルを食べているお客さんを発見。
目はそこに釘付け。これ、私も食べるー♡と、その日の魚を食べる店を決定しました☆
家族経営のまったりした雰囲気のレストラン。
オーダーは12歳くらいの子供が取りにきました。いつもこうしてお手伝いをしているのね。若いのに関心です。
ちなみに座った外のテーブルからの眺めは
こんな感じです。
決して綺麗とは言えない雰囲気ですが、人情溢れるここパレルモ。地元感たっぷりのこの光景、
私は大好きです。みんなすっごく楽しそうに盛り上がっている様子が伝わります。
そして私の目に狂いはありませんでした!
ウニとエビのスパゲッティ。
パレルモでは結構ウニを食べます。プーリアもそうですが、取ってもいい時期が決まっているので常に食べることはできませんが
この時期はウニの時期と知っていたので、絶対に食べると決めていました。
やばい!このスパゲッティ!死ぬほど美味しい!
ウニの味とエビのダシのみごとのマッチング。大ヒットでした。また食べたい〜!
これで10ユーロってすごくないですか?
これは魚介のグリルの盛り合わせ。
エビ、イカ、カジキマグロが焼かれて出てきました。
もう想像を絶するうまさ。シンプルなものだけに鮮度が試させる一品。さすが港町パレルモです。
さすが!と唸ってしまった一品。白ワインに合いますね〜。
終止ここの店の家族の方々に絡まれ(最終的に一番小さい娘さん(推定3歳)には特に気に入られ、終止…)、全員で記念撮影までされるという楽しいレストランでした。
みんな自然体で楽しい人々。こんなに美味しい料理まで出してくださったこの陽気でほっこりするアットホームなレストランを忘れません。
お店のカードを紛失してしまい、お店の名前は忘れてしまいました。ごめんなさい!
そしてその後、カターニャまで足を伸ばした私が出会った魚料理をさらっとおさらい。
これはカターニャの魚市場にしらっとあるオステリアで食べたカルパッチョ。かなり新鮮でした!
これはなんと、マグロの卵のリングイネ。贅沢な一品です。興味深くて食べましたが、たらことどう違うのだろうと思いながら食べていたら
食べ終わっていました。私はたらこで充分という結論に達しましたけど。
Osteria Antica Marinaという、たまたま町行く人に突撃質問して聞いて教えてもらったオステリアでした。途中まで連れてきてくれたりなんかして
とっても優しい方に出会えたのもまた嬉しいですね。
ちなみにカターニャはトリノを彷彿させるような、綺麗な碁盤の目状の街。
少し中心から外れると、もう「ゴットファーザー」が自動的に聞こえてくるかのような、もういつマフィアに遭遇しても
おかしくないくらいの危険な匂い…
なんか悲しくなるくらい、荒れた雰囲気なんですよね。
語学学校と提携を考えていましたが、正直ここには日本人はちょっと送れないかな、と思い直し、残念ながら提携はあきらめました。
物々しいんですもの…
中心地は整備されていて綺麗なんですけどね。
市場もすごい賑わいでした。
シチリアでは新鮮な魚を各家庭で仕入れて食べているので、
シチリアの人々はかなり美味しい魚の味を知っているんでしょうね。
そしてどうしても行きたかったシラクーサへも行きました。
ここは本当に素敵な街です。
あのジュセッペ・トルナトーレ監督の「マレーナ」の舞台になったところです。
まだ見ていない方は是非どうぞ!
とにかく街がバロック。そして美しい!
レッチェを完全に彷彿とさせる街でした。
あーバロック♡
そこで食べた魚はこちら。
魚介のリングイネのアルミ包み(Cartoccio)
もう味は見ての通りのうまさです。最高級です。アルミでうまみが一切逃されていません。
同行した方が食べていたこのシンプルなエビとトマトのスパゲッティ。
シンプルだからこそ、素材の味がぎゅーっと感じる。美味しいに決まっております。
ここのお店は現地の人でにぎわっていました。観光地なので、観光客ばかりのあまり美味しくないレストランが多いのですが
当たりです。シチリアの魚をたっぷり味わえた気がします♡
お店はIl Velieroです。オススメです。
そして実は忘れてはいけないのが、カターニャは馬肉が有名。
馬肉を焼いているだけなのですが、ここにハーブがかかっていて、全く臭みもないし、全然硬くなくて非常に美味しかったです。
馬肉の常識を軽く覆されてしまいます。
カターニャでは馬肉、絶対に食べてください!想像異常に美味しいです。
….と、だいぶ長くなってしまいました。食べ物になるとムキになってしまう癖が出ちゃいました。てへ。
長らくお付き合い頂きありがとうございます〜。
パレルモ、カターニャ、シラクーサしか行けていませんが、
本当に食べまくりました。もう食の新鮮さはすごいです、パレルモ。
地元に人に聞かないと分からないようなお店もたくさんあるので、もっと発掘したい場所ですが
また食べ歩きだけでも行きたいくらいの場所です。
パレルモに関しては、今回の滞在で留学を可能にすることもできました。
https://www.adomani-italia.com/school-info/international-house/
料理が好きな方、料理留学も可能ですし
シェフはシチリアレストランインターンも可能です。
場所もとっても良いところで、しっかりした学校です。
ご興味がある方は是非お問い合わせくださいね!
次回は最終章、ドルチェ編です☆
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