2020.06.17 コラム コラム&ブログ レッジョ・エミリア・アプローチとは?
Buongiorno!
暑い日が続きますね。
マスクもしているので、本当に熱中症になってしまいそうです。。!
皆さま、水分補給はしっかりして熱中症に気を付けてお過ごしください!
さて、今日はちょっぴり真面目な内容です。
幼児教育に興味がある方、教育に携わっている方、イタリアが好きな方であれば「レッジョ・エミリアの幼児教育」という言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれません。
今回は、イタリアのエミリア・ロマーニャ発祥“レッジョ・エミリア・アプローチ”について詳しくお話したいと思います!
レッジョ・エミリア・アプローチとは?
第二次世界大戦後、間もない時期に北イタリアにあるレッジョ・エミリアで行われた幼児教育に力をいれようと、教育者や保護者・専門家が一丸となって、自分たちの手で幼児教育の場を設立していった活動を指します。
この時の幼児教育法が「レッジョ・エミリア教育」と呼ばれており、主に個々の意思を大切にしながら、子どもの表現力やコミュニケーション能力、考える力などを養うことを目的とした教育法を指します。
レッジョ・エミリア教育の実践者の一人がローリス・マラグッツィであり、「子どもたちの100の言葉」という有名な彼の詩があります。ここに現代も続くレッジョ・エミリア教育のルーツがつづられていると言っても過言ではありません。
このレッジョ・アプローチが世界的に注目を浴びたのは、1991年に米国ニューズ誌に「世界で最も優れた10の学校」に選ばれた学校が実践していたことで広まったと言われております。
レッジョ・エミリア・アプローチの特徴
大きな特徴の3つ。
1.自主性・協調性を育む活動
会社で新規プロジェクトを立ち上げる時、その企画グループを発足し、意見を言い合いながらプロジェクト達成のために、議論・実践を繰り返していきますよね。
レッジョ・エミリア・アプローチではそれを子どもたちが行います。
このプロジェクトのために何が必要なのか、どのように進めていけばよいのかを半年~1年ちかい期間をかけて、保護者や専門家、保育士たちを含めて進めていきます。
このプロジェクトを進めていくことで、自分で考える力がつき、また相手との協調性、共同活動の中での自分の役割などを知ることで、自主性が鍛えられるとされております。
2.自由な勉強環境
レッジョ・エミリア教育の施設内にはもちろん、キッチンやお昼寝のためのお部屋、ご飯を食べるスペースなどがあるのですが、そのすべての部屋に壁がありません。
そのため、施設内にあるすべてのものが教材となり、より自由な環境で創造性を大切にしながら過ごすことができます。
また、カリキュラムの時間が決まっていないので、「急いで!」などと先生が言葉を発することはありません。子どもたちが自分たちのタイミングで過ごすことができます。
アートやマネージメントの専門的立場の方も周りにいるため、大人さながらの教育が受けられる環境にあります。
3.ドキュメンテーション
子どもたちの日常生活のすべてを毎日記録し、その発言や行動のすべてをいつでもだれでも見ることができるようにしています。
子どもたちも過去を振り返ることで次に繋げることができ、保護者へもどのように過ごしているか、その記録を見せることができます。
子どもが小さい頃はどうしても、親が「〇〇しなさい」など命令しがちですよね。
そうではなく、全て子供主体で考えて行動させてみて、親はあくまでもサポートしながら子どもに寄り添う、というスタンスで子供の自主性を育てていくのがレッジョ・エミリア教育法です。
私はこのレッジョ・エミリア・アプローチを色々なイタリア人に話を聞き、とっても興味がわきました。
一度、施設に行ってみたいと思って色々な人に相談したところ・・・
レッジョエミリアにある「Reggio Lingua」でこの教育のリーダー的存在でもあるローリス・マラグッツィが創設した施設の見学ツアーを作ってくれました!
また、日本人向けの短期見学ツアーも行っているようです。
レッジョ・エミリア・アプローチに興味がある方!
レッジョエミリアで語学留学してみませんか??
イタリア人の幼児教育に対する考え方なども聞ける貴重な機会となるでしょう♪
興味がある方、ぜひお問い合わせください!
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