2014.10.03 コラム&ブログ Veneziaちょっぴり滞在記(前編)
先日私は夢を見ていたのだろうか。
なんだかふわふわとした不思議な場所で、歓喜と興奮の中、勝手にそれは終わっていました。
そう、私はヴェネツィアの夢に侵されしまいました。
…と大げさ書いていますが、先日所用のため少しだけ滞在したヴェネツィア。
完全にMi sono innamorata(恋に落ちるというイタリア語です笑)しました。
やっばいです。思った以上に感動をしてしまいました!
こんな景色が現実に存在するのか、そして生で見れるのか…と。
終止興奮しっぱなし、アドレナリン出っぱなしで、ヨダレでっぱなしで(汚い)こんなに感動をした街はかつてあっただろうか!!(もちろんあったりもする)
本当に素敵な場所すぎて、あまり文章がうまくない私にとって表現ができるかは自信がございませんが、
少しこの興奮をお伝えしたいと思います。
そもそもイタリアに住んでいながら、南の果てに住んでいる私にとって、ご縁がなかなかない地域。
いずれ行けるしなぁ〜なんて思いながら、特に旅行なんてしようなんてあまり思ったことはありませんでした。
今回はヴェネツィアに寄りついでに、がっつりと見たるー!! 8-O
と意気込んで、あらかじめ計画した行程でヴェネツィアを楽しんでみました。(ほんの1日半くらいですが…)
まずは友人がちらっと言っていた、空港→ヴァポレットでヴェネツィア中心へ
という行き方。
バスで行くよりも感動が遥かに違うらしい、と聞いたので、早速空港に着いたらヴァポレットのチケットを購入し
いざヴェネツィアへ!
最初はびっくりするくらい遅ーく、海の上でも交通規則があるヴェネツィアでの規定速度は7km..
ヴェネツィアの海の暴走族!水上タクシーが(勝手にそう呼んでいました)びゅんびゅん横で優雅にヴァポレットを追い抜いていくので
なんだかちょっぴり切ない気持ちと、なんでバスを使わなかったんだろうという若干の後悔を感じ始めていました…
ところが、
ヴェネツィアの中にヴァポレットが到着したとたん、
うわーー!!
ヴェネツィアだー!と船の窓からのぞくこの光景に興奮!この感動があったのか!と。
そこから興奮しっぱなしで運河から目的の停留所に着き、ヴェネツィアを散策。
もうどこもかしこも、かつでのヴェネツィア共和国の栄華と優雅さ、そして権力を象徴したものでひしめきあっており、
それが現代でもこんな生々しく残っているのが信じられないくらい、かつてのまま残っているのでした。
もう「ヴェネツィア様〜ありがとう〜」と心で叫ぶくらい、美しい景色にうっとり。
早速夢だったゴンドラにも乗ってしまいました。
ゴンドリエーレのガブエリエレさん。ヴェネツィアンガラスで有名なムラーノ島出身なんですって。完全なヴェネツィアーノですねっ。
「僕よりもイタリア語がうまいね。僕なんてヴェネツィアの方言ばっかりだからうまくイタリア語しゃべれないんだ」なんて言ってましたが、確かにヴェネツィアなまりが激しく、非常に聞き取りづらい…でも感じがとーっても良く、様々な質問にも答えてくれ、なおかつヴェネツィアについてたくさんのことを教えてくれました。
まず、ゴンドリエーレになるには3年の修行が必要だそうです。そしてフランス語、英語、スペイン語などの他の言語も学び、ヴェネツィアの歴史などをすべてマスターし、試験に合格をしたものがゴンドリエーレになれるんだそう。
しかも200〜300のゴンドリエーレで構成されているヴェネツィア。それ以上のゴンドリエーレは増やせないようにヴェネツィア政府によってコントロールされているそう。定員がいるってことですね。狭き門ですね。
彼はかれこれゴンドリエーレ歴は7年とのこと。ご立派!
しかもこのゴンドラ、7ヶ月くらいかかってゴンドラ職人の手で、乗り手のゴンドリエーレの身長や体重に合わせて設計をされているそう。
お値段は300万くらいと言っていました(聞いてなかったけど教えてくれました笑)
ちょっとした歴史についてもお話をしてくれたガブリエーレさん。
なぜゴンドラができたか。
それはかつで海運都市として栄華を極めていた頃、ここに住む多くの大富豪が、自分専用のゴンドラとして乗っていたのが始まり。
当時はもっとカラフルでもーっとゴージャスで、屋根付き、装飾付きで豪華さを競いあっていたそうな。
そして時はペストが大流行した17世紀、ゴンドラをすべて黒にして喪に服したのがそのまま残っていると言っていました。
お勉強になりますね。
と色々と話を聞いていたら、景色を見忘れていた….
と思ったら
美しすぎます。
夕方が一番美しいのではないでしょうか。
海運都市ヴェネツィアの歴史にふけりながら眺めるこの景色。
ここに多くの船が遠いインドやトルコなどの様々な都市から入り、ヴェネツィア共和国は莫大な富を得、こんなにも美しい街ができていたのかと
また遠いアジアからのシルクロードの終点として、様々文化の入り口として、かつて活躍してきたのかと
そんな様々な思いを感じながらゴンドラに揺られました。
ああ、思い出すだけでたまりません。
私は南イタリア人に「ヴェネツィア人は冷たいわよ〜」なんて言い聞かされて
もんのすごくフレンドリーな印象を得ました。みんなとっても優しかったです。
こちらが歩み寄るとあっちも明るく歩みよってくれるのは、イタリア全土やっぱり変わりませんね。
そんなイタリア人がやっぱり大好きです。
感傷深くする美しいヴェネツィア。
恋してしまいましたね。はぁ。
また後編にて、ムラーノ島、ブラーノ島、ヴェネツィア料理について書きます!
A presto!
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