2014.03.17 学校・卒業生へ訪問! フィレンツェで工房レッスン2
Ciao a tutti!
マレーシアの航空機がどこに行ってしまったんでしょう。
私は皆どこかで生きていると信じております。しかしミステリオーゾですね。
なんて話を書きたいのではなく、
先日こちらのブログで書いたフィレンツェの工房レポート。
今回はご紹介しきれていない工房訪問レポートについて引き続き書きたいと思います~。
そもそもフィレンツェの工房ゾーンって、ご存知でしょうか?
フィレンツェにどこにでもあるかというと、正直そうでもないんです。
どうしても観光ゾーンを歩きがちで、その脇道に入って探してみよう~と思って探しても、あれ、見つからない、なんていう方も多いはず。というか私の初イタリア旅行がまさにそうでした。工房あるっていうけどないやーん!って必死になって探した記憶があります。皆さんはすぐに見つけました?
ズバリ、工房ゾーンはアルノ川の南のエリアなのです。
くねくねと細い道を入っていくと、小さな入り口にひっそりと様々な工房がたたずんでいます。歩いていると、あ、ここも工房だ!ここも!といういうくらい、工房がたくさん存在しています。あまり目立たず、しかも一見分かりづらいのですが、
よく見ると職人さんがせこせこ家具を修復していたり、絵画を修復していたり、ガラス製品を作っていたりと、このあたりの散歩は非常にわくわくしてしまいます。
あぁ、まさにこれがフィレンツェと改めて感じさせてくれる、そんなフィレンツェの工房聖域。(勝手に聖域化)
私が訪れた工房の中で、本気で通おうと考え込んでしまった工房をご紹介。
ランプ工房です。
イタリア伝統のこのランプ。フィレンツェにもいたる所にこのようなランプを見かけることができます。シンプルですが、まさにイタリアンデザイン。ひとつひとつ手作りで、工房のマエストロは「10年雨ざらしになっても全く痛まないんだ」と仰っていました。手作りのなす技ですね。そしてもちろん素材も良いのだと思います。
日本人の生徒さんが以前、ここで修行をした後に、自分で工房を開かれた方がいらっしゃるとのこと。その方の作品がこちら。
アートの世界ですね。
この工房はまず、マエストロが優しすぎる!そしてこの暖かみのあるランプが素敵すぎる!あの、一個おいくらでしょうと、思わず購入しそうになりました(笑)
プーリアの自宅の庭にこれを飾るという妄想でいっぱいになってしまいました。だって素敵なんですもの。
2週間で小さめのサイズのランプ制作が可能とのこと。お持ち帰りはもちろんOKです。こんなイタリアの伝統的なランプ工芸をこんな素敵なマエストロに教えてもらうことができます。私も自分で作りたいっ。
そして次にご紹介するのは、革のカバン工房。
もうあれですわ、完全にノックアウトされた工房がこちらです。
もう女子なら皆ノックアウトでしょう。るるぶという雑誌にも乗っている工房らしいのですが、母と娘でやっている工房兼お店。
見ました?
素敵じゃないですか?
どんなカバンでも作ってくれる工房なのです。
自分でこんなカバンを作りたい!という希望を言えば、一緒に一から制作をしてくれます。カバンの中身は実はフィレンツェのメディチ家の文様が入った美しい生地を使って作られているのです。本当に手作りと伝統を感じられるカバンを作ります。
そして娘さんは実はビーズ制作も行っており、このような
素敵なアクセサリーも制作していますので、ビーズと革のコラボ作品も得意な工房です。またこの親子、本当に本当に温かくて優しい!何度胸キュンしたことか…
ゆっくりとイタリア語も話してくれますし、とにかく熱心に教えてくれる素敵な親子マエストロ。イタリア人のオスピタリティ精神を感じさせてもらえる、そんな場所でありました。
そして、ひとつ非常に残念なお知らせ。
私がこの親子マエストロの写真を取り忘れていること…
皆様に平謝りです!どうか私のつたない文章でこの親子像が想像できますようにっ!
この工房に訪れた際、実は日本人の生徒さんが工房レッスンを受けていました。
インタビューをさせて頂きましたので、インタビューは次回に致しますね。
ひっぱりますよー(笑)
さて、今回の工房探訪(建物探訪みたい)、一番強く感じたことは、それぞれのマエストロ達の制作にかける熱い思いです。イタリアの伝統工芸に強い誇りを持ちながらマエストロ達は日々何百年も変わらない手作業の伝統工芸、制作を行っています。大きな歴史を感じると共に、深い敬意を感じました。
そしてマエストロ達が口をそろえて言うことは
「日本人は本当に繊細な仕事ができる上、まじめにこつこつと仕事をこなすとができる。本当に素晴らしい」
と褒めてくださりました。とても嬉しいことですよね。
工房のレッスンですが、イタリア語が話せない方も受け入れが可能です。
びっくりしちゃったのですが、気持ちで通じ合えるんだそうです(笑)
でも分からないことはイラストで書いてくれたり、簡単な言葉や英語を使って指導をしてくれるそうなので、あまり言葉は心配しなくても大丈夫なようですよ。
ただイタリア語レッスンを受けながら工房レッスンを行えば、学んだイタリア語を活用できるので、イタリア語にも磨きがかかること間違いありません。
今回取材をした工房以外に、本当に様々な種類の工房でレッスンを受けることが可能です。ご興味がある方は遠慮なくいつでもお問い合わせくださいね。
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