2015.07.31 学校・卒業生へ訪問! 現地イタリアで働くお客様のお店へ
Mamma che caldo!(なんて暑いの!)
といったところでしょうか。
日本は夏本番。台風も過ぎ去り、暑くなってきましたね。
冷房に冷やさ過ぎないように、水分をいっぱい取って暑い夏を乗り越えましょう。
そんな訳で私は現在日本にいるのですが、
それにしてもイタリアの夏が死ぬほど恋しい…..
レッチェに住む私は、既に「lu mare, lu sule, lu ientu」(サレントの方言で、il mare, il sole, il vento」というプーリア州サレント地方の合い言葉で、「海、太陽、風」という意味です)に完全に洗脳されていることが判明…
プーリアと言えば、海、太陽、風なんです。あー恋しい!
楽しい楽しい夏のイタリアにこれから出発されるお客様達を、若干の嫉妬混じり(良い意味で)の複雑な感情で見送りながら
サレントの、こんなに美しい海を眺めちゃう今日この頃です。あー泳ぎたい♡
し、しまった、また前置きが長くなってしまった(汗)
いけない、いけない。
今日はルッカ料理学院のレポートの続きを書こうと思ったのですが
どうしても先に書きたかったことがあったのです。
それは先日日本に帰国する前にイタリアで出会った、私のお客様のこと♡
このお客様には昨年秋に1年の長期留学のため、フィレンツェの語学学校の手配をさせて頂きました。
日本でも直接お会いしてお話をしていたお客様で、シェフのお仕事をされていらっしゃる方でした。
今回の留学の目的は、もちろん本場イタリアでのレストラン修行です。
そしてお客様はフィレンツェで半年の語学留学を経て、レストランで修行という流れで、昨年秋にご出発。
フィレンツェで語学学校に通った後は、トスカーナのレストランで働き始めたということはお伺いしていたのですが
その後はお忙しくしていらっしゃったため、なかなか連絡が取れずでした。
ふと先日そんなお客様、名雪さんを思い出し、改めて連絡を取ってみることに。
彼からのメールの返信を読むと、あら仰天。
なんと私の自宅レッチェから車で30分くらいのところで働いていらっしゃる….
思わず3回くらい書いてくれた住所を確認しちゃいました。家から近いじゃないですか!
もうそりゃ行くしかないっ!
ってことで、「次の日曜行きますっ!」と、基本的に常に勢いで動く私は、
ランチなのにしっかり席も予約させて頂き、名雪さんの修行先のレストランへ。
彼の働くレストランがあるのは、Savelletriと呼ばれる港町。
このSavelletri、かの宇多田ヒカル氏がご結婚された街Fasanoの真隣にございまして
Fasanoを通過する際、既に勝手に親近感を抱いている私は、ちょっと宇多田ヒカル氏の歌を流してみちゃったりして、
そんなこんなでSavelletriに到着。
海が広がる綺麗な街じゃないですか〜。
プーリアらしい、乳白色の教会♡
早速お客様の働くお店へ。
お店の名前は「Sapore di sale」です。
その名も「塩の味」。どんな魚介料理が食べれるのでしょう♪
プーリアの人はお昼はだいたい13時半くらいから始めるため、
12時に到着すると、人はいませんでした(笑)
素敵な雰囲気です。
ちなみに目の前は海です〜。
早速中にはオーナーらしき方が。
すぐに彼と少しだけ話させてもらってもいいかどうかを確認。
すると、もちろん!と速攻厨房の中のシェフに声をかけてもらい、彼を呼んでもらっちゃいました。
そして忙しい中出て来てくださった名雪さん。
まさかイタリアでこうして会えるとは!しかもプーリアで!
あー感動です(涙)
感極まって抱きついてしまいそうになりましたが、相手は日本人であり、お客様…抑えました(笑)
素敵な笑顔ですね♪
トスカーナのレストランで働いた後、日本に住むご家族の方が体調を悪くされて一次日本帰国。
その後またイタリアに戻るも、なかなかレストランが見つからず、たまたま友人が働いていたプーリアの街に
遊びに来たことがあったんだそうです。
その際に、そのレストランのオーナーに「君、今何しているの?」と聞かれ
「今レストラン探しているんですよ」と言ったところ、じゃ店を紹介するよと言われたことがきっかけで
このレストランで働き始めたのだそうです。
そうそう、これがイタリア…と思いながら聞いておりました。
こういう横のつながりがとっても大事なのがイタリアです。
特に仕事に関しては、コネ社会であるイタリア、知り合いという繋がりが一番強力な武器となります。
それをどう駆使できるか、そこにはコミュニケーション能力、そう、イタリア語の能力が鍵となります。
ですのでイタリア語をあまりおざなりにしないで頂きたい、と働く目的のお客様にも私は強く話をしているんです。
もちろんそこには、それだけではなく、運、チャンスも必要なんですけどね。
「海も綺麗だし、皆優しいし、ずっとプーリアで働きたいと思っています。滞在はもう1年延長する予定です」と
仰っている名雪さんの顔はとてもキラキラしており、こちらまで幸せな気分に。
この仕事をやらせて頂いて本当に良かった、と心から思いました。
今度はレッチェに遊びに来てください!絶対にまた会いましょう!
とご挨拶を交わして、ちゃっかりお勧め料理を聞いて(笑)
見送りました。
新鮮な魚介類を扱うレストランは、絶対に魚をこうしてお客様にお見せしているのですが
どっさりと魚が!
ということでいっぱい昼から食べちゃいました。てへ。
魚も食べたかったのですが、なぜかどうしても食べたくなったカポコッロ、そして珍しいズッキーニと海老のムース。
そして極めつけは手長海老のトロッコリ。
全部本当に美味しかったです!
気がつけばお店は満員。確実に地元のお客さんなのが分かりました。
海を見ながら家族揃って日曜ランチ。イタリアの素敵な風景の一部です。
留学、現地で仕事、決して楽しいことだけではないとは思いますが、
こうして日本から遠く離れた地で頑張る日本人を見ると、本当に胸が熱くなります。
共通していることは、そんな中でも皆さん本当に楽しそうで、輝いているんです。
イタリアという国がそうさせているのか、夢を追う姿がそうさせているのか。
…どっちもなんでしょうね。
こうして現地でお客様にお会いできることが本当に幸せです。
名雪さん、またレッチェで会いましょうね♪
貴重なお時間をありがとうございました!ごちそう様でした!
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