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イタリアのマナー(一例)

イタリア滞在中に役立つ『イタリアのマナー』例。日常生活や食事シーン別に徹底解説!

“イタリア式”をまるごと受け入れて、生活を楽しもう!

イタリアに住むということは、現地の生活様式に従うということです。
日本と勝手が違うのは当たり前ですので、ある程度のマナーを事前に頭に入れておきつつ、現地で少しずつ慣れていきましょう。

日常生活

挨拶をする

イタリアでは人に会う時、お店に入る時は必ず挨拶をします。
市場、バール、お土産屋、タバッキ、飲食店、服屋など全てのお店で、
「Buon giorno.(ボンジョルノ / こんにちは)」 「Buonasera.(ボナセーラ / こんばんは)」と、入店と同時に笑顔で声をかけます。
また、お店を出る時に「Grazie! (グラッツェ / ありがとう)」と言うのも忘れてはいけません。
ほとんどの場面が挨拶から始まり、声をかけなくてもいいのは大きなスーパーくらいです。


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チップについて

イタリアではチップは義務ではありませんが、良いサービスを受けたときや、何か頼みごとをしたときにはチップを渡すことがあります。
例えば、ホテルでポーターに荷物を運んでもらったときや、ベッドメイクをしてもらったときなどは1€程度をチップとして渡します。
タクシーでは端数を切り上げて、おつりをチップとして渡してもいいでしょう。

またレストランでは多くの場合、サービス料として数パーセントが金額に加算されているので、基本的にチップを支払う必要はありません。
ただ、気持ちよく食事が出来たと感じたら、端数を切り上げて支払うのがスマートでしょう。


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タバコ、喫煙事情

公共の屋内は全面的に禁煙です。
レストランやホテルなどの建物内、電車やバスなどの交通機関などあらゆる公共の屋内で喫煙が禁止されています。
しかしその一方、屋外では特にルールが定まっておらず、街中では歩きたばこを目にする事も多いです。
駅や街の一角には灰皿が置いてあり、喫煙可能エリアがある場合もあります。


商品を勝手に触るのはタブー

日本では服屋や靴屋、お土産屋などで商品を自由に手に取ることが出来ますが、イタリアでは商品を触るとき必ず店員さんに声をかけます。
商品を手に取りたい場合は「Posso toccare?(ポッソ トッカーレ?/触っていい?)」、
試着したいときは「Posso provare?(ポッソ プロヴァーレ? /試してもいい?)」と言い、店員さんに許可を得ましょう。


鼻をすすらない

イタリア人にとって鼻はかむものであり、鼻をすする音は不快に感じられてしまいます。
すする行為はマナー違反にあたるので、鼻水が出たときは必ずティッシュで鼻をかみましょう。


食事の場面

パスタの食べ方

イタリアではスプーンは使わず、フォークのみで食べるのが一般的です。スプーンは子供のみ使います。
また、パスタをすすって食べる、お皿を手に持って食べるという行為はイタリアではマナー違反にあたります。


ピザの食べ方

本場イタリアでは、ピザはナイフとフォークを使って食べることが多く、お店ではよくナイフとフォークが一緒に提供されます。
ただし、カジュアルなピッツェリアやバールなど、ナイフを渡されなかった場合は手づかみで食べても問題ありません。
迷ったときは周囲をみて食べ方をまねしましょう。


パンの食べ方

パンは一口サイズにちぎって食べるのがマナーです。日本ではそのままかじることが多いですが、これはま行儀が悪いと感じられてしまいます。
そして食べかけのパンを置く際は、テーブル上に直接置くのもマナーです。
またパンでお皿を拭うのは、高級店では避けた方がいいでしょう。
scarpetta(スカルペッタ)といい、家やカジュアルなお店でお皿を拭うのは問題ありませんが、リストランテなどではあまり品が良い行為とみなされません。


カプチーノの飲み方

イタリア人がカプチーノを飲むのは、基本的に朝ごはんのときで、ランチや夕食時にカプチーノを飲む場面はあまり見かけません。
またレストランのコースで聞かれる食後の飲み物で、カプチーノを飲むこともありません。
食後に牛乳入りの飲み物を飲むことは消化に悪いと考えられており、
また「食事が十分ではなかった」という意味合いに取られ失礼にあたることもあります。


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最後に…

マナーは相手に不快感・違和感を与えないためのルールであり、
正しいか間違っているかよりも、その場で柔軟に対応していくことが大切です。

またイタリア人からしたら私たちは外国人ですので、
ある程度はマナーを守れなくても「仕方ない」と目を瞑ってくれることもあります。

ただ、せっかくイタリアに滞在するのですから、イタリア文化に馴染むためのツールとしてある程度のマナーを覚えておいて下さい。

さまざまな面を見て、良いところも悪いところも感じるかとは思いますが、
その地の生活に溶け込んでいくことで、自然とマナーというのは学べていきます。

「郷に入っては郷に従え」という精神で、イタリア文化を受け入れて滞在を楽しんでみてくださいね。

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