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イタリアで盗難・トラブルに遭った時は…
~スタッフの盗難体験談~
もくじ
「まさか!」は突然に。。。
イタリアはスリや置き引きなどの盗難が非常に多い国です。
もし、大切なパスポートや携帯、財布が盗まれた際にどうすればいいの…?
これはスタッフの実体験(2019.2月)ですので、やらなければいけないこと、ぜひ少しでも参考になれば幸いです。
もしイタリアでパスポートの盗難にあったら、
やるべき4つのこと
①近くの警察(carabinieri)へ行き、被害届をもらう
警察は24時間体制のところが多いです。
まずは近くの警察の場所を調べて、開いてるかどうか確認しましょう。
※携帯がない場合/すぐに使えない場合:留学中の方は学校へ、旅行中の方は滞在先のホテルへ行き、受付の方に近くの警察署を聞いてみて下さい。
ちなみに、盗難届はイタリア語で【denuncia di furto(デヌンチャ ディ フルト)】と言います。
大抵は日本語訳があるので何を書けば良いかはすぐに分かります。
ただ、小さな街の場合はイタリア語/英語表記のようです。
②在イタリア日本大使館/領事館へ連絡をする
被害に遭った州により、在ローマ日本大使館か在ミラノ日本総領事館か管轄が異なります。
下記でご確認ください。
在ローマ日本大使館管轄地域
トスカーナ州、ウンブリア州、マルケ州、ラツィオ州、アブルッツォ州、モリーゼ州、カンパーニャ州、プーリア州、バジリカータ州、カラブリア州、シチリア州、サルデーニャ州(上記以外の州は、在ミラノ総領事館の管轄地域となります。)
夜遅い時間でも土日でも基本的には繋がります。
まずは電話をしてみて、指示を仰ぎましょう。
電話番号
●在ローマ日本大使館:(+39)06.487.991受付時間) 月〜金 9:30-12:45/14:15-16:30
●在ミラノ日本総領事館:(+39)02.6241.141
受付時間) 月〜金 9:15-12:15/13:30-16:30
③パスポート再発行もしくは帰国のための渡航書を取得するための書類を揃える
パスポートがないとほとんどの場合は搭乗拒否されてしまうため、帰国が出来ません。
まずは日本大使館/領事館でパスポートの再発行をしてもらいましょう。
どうしても再発行の時間がない方は帰国のための渡航書を申請し、帰国してから再発行することも出来ます。
必要書類
- 旅券発給申請書 1通(館内でもらえます。記入例もあるので分かりやすいです。)
- 紛失一般旅券等届出書 1通(申請書同様、館内でもらえます。)
- 申請用の写真 2枚(サイズは縦45mm×横35mm,白黒/カラーいずれも可)
自動写真機、または駅中にある定期券や学生証作成のための写真屋で撮影可。 - 被害届 1通(こちらも館内でもらえます。)
- 戸籍謄(抄)本 1通(申請日から遡及して6ヵ月以内に発行されたもの)
こちらが大変。日本にいるご家族もしくは日中動ける方などに依頼し、本籍地から戸籍謄本を取り寄せる必要があります。委任状があれば、基本的には誰でも取得可能。
取得したら日本大使館/領事館へファックスをします。
《FAX番号》
在ローマ日本大使館:(+39)06.487.3316
在ミラノ日本総領事館:(+39)02.6597.201
同時に、原本を郵送しなければいけません。
郵便局などへ行き、原本を郵送してもらいます。
また、その送付控えを併せてファックスする必要があります。 - 警察署が発行した届出書 1通
- (帰国のための渡航書の方のみ)帰国便が分かるeチケットコピー
- (念のため)免許証などの身分証明書
※私の場合、財布も盗まれたので身分証明書も持っていると思われなかったのか、特に聞かれませんでした。
④いざ、大使館/領事館へ 在ローマ日本大使館への申請の場合
在ローマ日本大使館は9:30受付開始です。
朝一で直接大使館に申請に行けば、当日16:00〜16:30には発行されます。
昼以降に申請に行った場合は翌日以降になるようです。
その際に発行手数料を支払います。
帰国のための渡航書なら€20、パスポート再発行なら€89(5年パスポート)/€129(10年パスポート)をお釣りのないように用意する必要があります。
申請時間は早ければ30分程度で終わります。
しっかり書類を揃えて、ローマ観光を楽しみ、16時以降の発行時間を待ちましょう。
※パスポートの再発行には時間がかかる場合がありますので、お気を付け下さい。
また、在ミラノ日本総領事館の場合は9:15受付開始ですが、帰国のための渡航書もパスポート再発行も数日時間がかかる場合があるようです。
緊急時は必ず、事前に大使館/領事館にご相談ください。
これが渡航書…!存外しっかりした紙です。
まさか自分が取得する日が来るとは…いい勉強になりました。
ちなみに・・・
お財布の盗難
財布を盗まれた場合ももちろん、警察署への被害届けは必要です。
もしかしたら、財布だけ見つかることがあるかもしれませんので、その場合は警察から連絡があります。
また、事前に海外旅行保険に加入している場合は財布本体も含めて保険が下りる場合があります。まずは加入の保険会社にご相談ください。
クレジットカードの盗難
クレジットカードが盗まれたら、すぐにカード利用停止手続きが必要です。
カード番号が分からなくてもカード会社に連絡をすれば、本人確認が取れ次第、すぐ利用停止手続きやカード再発行手続きをしてくれます。
また、同時に不正利用がないかも併せて確認するようにしましょう。
現金もカードも全て盗まれてしまい、申請に交通費すら手元にない場合
現金もカードも全て盗まれてしまい、申請に行く交通費すら手元にない場合は、日本国内のご家族・知人の方に国際送金して頂く必要があります。
全国のトラベレッスク取扱店舗から、イタリア国内のウエスタンユニオン銀行へ海外送金すれば、現金を受け取ることができます。
※トラベレッスクで外国為替を利用したことがある方もいらっしゃるのでは?
詳細はこちら↓
まとめ
留学/旅行前に念のため用意した方が良いもの
- 戸籍謄本
- パスポートコピー
- クレジットカード両面コピー(裏面にカスタマーセンターの番号が載っていることが多いので)
- 発行手数料や交通費(100ユーロ程度)
- パスポートサイズの写真2枚
お財布も100均などの見た目も安いものをいくつか用意し、お金とカードは常に分けて保管しておくと良いでしょう。
万が一、盗まれても一枚カードが残っており、現金が多少あった方がすぐに申請に行けます。
暗い路地や夜道は気をつけましょう!
最後に。
盗難はいくら気を付けていてもどうしても起きてしまいます。
盗まれたと気が付いたら、まずは落ち着いて行動することが大切です。
そうすれば被害は最小限に抑えられます。
皆様に少しでも私の体験談が役に立つことを願います。