イタリア現地で本気のイタリア料理修行をしてきた勇者達の
留学中の心の一品を紹介するブログ。
#14
Picagge(ピカッジェ)
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★Picaggeとは?
ひもかわ麺のような卵入りの手打ちパスタ。タリアテッレのようなものです。
Ingredienti(材料:1人前)
パスタ
小麦粉00 | … | 100g |
---|---|---|
セモリーナ(硬質小麦粉) | … | 75g ※通常の00小麦粉でも代用可 |
栗の小麦粉 | … | 75g ※通常の00小麦粉でも代用可 |
卵 | … | 1個 |
塩 | … | 小さじ1 |
水 | … | 50g |
バジリコ | … | 20g |
---|---|---|
パルミジャーノチーズ | … | 20g |
松の実 | … | 20g |
アンチョビ | … | 1尾 |
ニンニク | … | 1/2片 |
エクストラヴァージンオリーブオイル | … | 35~45cc |
塩 | … | 適量 |
作り方
- パスタの材料を入れて手でこねる。
あまりしっかりこねない方がイタリア風。
イタリア人曰く、食感がプラスチックっぽいので、あんまりこねないようです。リグーリアは口の中で溶けていくような感じを求める地域なので。他の地域はよく分かりませんが…。笑 - ある程度こねたら、ラップをして30分程度置いておきます。
- その間にパスタソースを作ります。
サルサヴェルテはパスタソースの材料を冷えたプロセッサーで少しずつ混ぜながら作ります。
冷やしておく理由は熱が発生すると色があせて、香りが変わってきてしまうからです。
バジルは最後に入れましょう。香りが立たないので。
オリーブオイルは少しずつ様子を見ながら追加していきます。 - 生地を棍棒で伸ばしていきます。
厚さが均等になるまで。 - その後1cm幅くらいの平打ち麺っぽくカットし、茹でて出来上がりです。
Q,なぜこの郷土料理を選んだのですか?
僕はリグーリアで学んでいたのでリグーリアの郷土料理を選びました。
週に3回くらい賄いで出たこともあり、思い入れもあったので。今のお店でもずっと出しているパスタです。
Q,簡単にイタリアでの留学経験(どこで学んだなど)を教えてください。
リグーリアとピエモンテで学んでいました。ピエモンテが先です。山の中で働いていたのですが、息が詰まっちゃって、リグーリア料理が元々好きだったこともたり、海の近くに行きたくてリグーリアへ行きました。
今は閉めてしまいましたが、ダカゼッタというお店で働いていました。
自分で歩き回ってこのお店が美味しいと思って、ここで働きたいと思い。三回くらい食べに行って毎回働かせて欲しいと交渉しました。語学はこの頃はある程度できるようになっていたので。
Q,実際にイタリアのお店で働いてみてどうでしたか?
食材ひとつひとつの違いからもシンプルな調理法から作りあげられてきた各郷土料理の奥深さと食の伝統を学ぶことができました。
Q,イタリアで一番美味しいと思った料理は?お勧めのお店やその料理のエピソードもあればお聞かせください。
働いていたダカゼッタのカッポンマグロです。
純粋に美味しくて。こういうものがあるとは雑誌とか写真を見て知っていたのですが、日本で作る人はいないですし、全く見る機会も食べる機会もなく。
これかー!と感動して、ここで働かせてもらいたいと思ったのがダカゼッタで働いたきっかけです。
本当にこの料理に感動して、すぐシェフ呼んでほしいと言って、「働かせてください。」と話したんです。
Q,イタリアで働く中で楽しかったことや辛かったことは?
ダカゼッタは最終的に行ったお店だったので楽しい事しかなかったです。シェフが大お母さんでしたね、今は娘さんに変わりましたが。
ご家庭がクリスチャンだったので、日本人に抵抗があったのか分かりませんが、過去に日本人の受け入れが一度もなかったところで。
僕も何度か働かせてほしいと言いに食べに行ったので、一度受け入れてもらえたら、もう家族でしたね。心の扉を開いてくれるのは早かったと思います。
愛に満ち溢れていました。今もやりとりしますし、会いにも行きます。
僕のお店もダカゼッタですが、お店を同じ名前で出すことにも快諾してくれ、ジェメッリ(双子)だねと喜んでくれました。
辛かったことは…最初喋れなくてキツかったです。
何言ってるか分からず、トンチンカンなことをしたこともありました。
7.8ヶ月経つと楽になりました。イタリア人は人懐っこいですし。
僕はあんまり、嫌な思いはしなかった方かと思います。運が良かったかと。
あえてあげるなら、ミラノの地下鉄でスリ未遂に遭いましたね。女の子3人に囲まれて。びっくりしましたが、地球の歩き方に過去のスリ事例が載っていたので事前に読んでいて、これ知ってる!と思って冷静に対応できました。
Q,これからイタリア料理留学を考えている方に一言お願い致します。
ぜひ行った方がいいと思います。経験値で色々考えたり、仕事したりするので。
経験したことで広がる考え方などもたくさんあります。
自分に言い聞かせているところもありますが笑
色んなところに行って、たくさん食べて話してきてください。
Q,現在、イタリアでコロナウィルスと闘っている方々に、後押しとなる一言お願い致します。
日本もだいぶ大変な時期に差し掛かってきましたが…イタリアはもっと大変ですよね。
難しい話ですが…。
早くこの困難な状況が収束することを祈るばかりとしか言えなくて。
andrà tutto bene もありますが、出来ることをしたいと思います。
ベルガモの話を聞いて複雑な気持ちはありますが、とにかく祈るばかりです。早く終わってほしい。思いはそこにあるよと言いたいです。